アンカーズ・ヒーロー 愛してやまないゴミ屋の整理収納
2019年10月24日
片付けられない気持ちにやさしい錨を下ろす奴がいる 遺品整理の現状に迫るプロ集団を率いる現役社長の自伝的ドキュメンタリー
ヒーローはさまざまな場所に存在する。しかし、そのヒーローは誰もが羨望の眼差しを向けるようなスポットライトを浴びているとは限らない。船乗りだった父の武勇伝に憧れを抱くその影で、鬱屈した青春時代を過ごした青年が、ゴミ屋を引き継いだ先で見たのは、人生の最後に遺されたさまざまなモノたち。雪をかぶる自転車、ひっそりと運ばれる布団、モノ言わぬモノが彼に語り掛けたこととは……。超高齢社会の現在、向き合わなくてはならない現実を背景に、仕事人として、一人の人間として灯し続けたい温もりが詰まった「お片付けのプロ集団アンカーズ」の現役社長が語る自伝的ドキュメンタリー。
- 目次
- 第1章 そうゆう人もいなきゃダメだろ!
- 第2章 空回りするひ弱な青年
- 第3章 心に刺さっていた棘
- 第4章 美しき盗人
- 価格
- 1,000円(税別)
- 仕様
- 電子書籍
- 発売日
- 2019年10月24日
- 出版社
- ハウスキーピング協会
- 執筆者
- 小林秀樹
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片付けられない気持ちにやさしい錨を下ろす奴がいる 遺品整理の現状に迫るプロ集団を率いる現役社長の自伝的ドキュメンタリー
ヒーローはさまざまな場所に存在する。しかし、そのヒーローは誰もが羨望の眼差しを向けるようなスポットライトを浴びているとは限らない。 船乗りだった父の武勇伝に憧れを抱くその影で、鬱屈した青春時代を過ごした青年が、ゴミ屋を引き継いだ先で見たのは、人生の最後に遺されたさまざまなモノたち。雪をかぶる自転車、ひっそりと運ばれる布団、モノ言わぬモノが彼に語り掛けたこととは……。 超高齢社会の現在、向き合わなくてはならない現実を背景に、仕事人として、一人の人間として灯し続けたい温もりが詰まった「お片付けのプロ集団アンカーズ」の現役社長が語る自伝的ドキュメンタリー。
本を書いたきっかけ
整理と出会い勇気と希望を得ることができた
潔癖症で自信が無く、自分の人生に希望を持てなかった著者(私)が、家業であるゴミ収集業者の社長となった。まったく皮肉な話だった。しかし、仕事の中で多くの片付けられないお客様との出会いや、人生の終末期を前に繰り広げられる人生模様を目の当たりにし、自分が必要とされている事を知る。そして、モノを整理する事への価値・喜び、つまりは、働くという事の本質に気が付くことができた。その過程を描くことで、多くの方に仕事をする喜び、人生に対する勇気と希望を感じて欲しかった。
本のポイント
整理を通じて【働く】事の本質に気が付く
【モノの整理が仕事になる】地方ではまだまだ、認知されていない現実である。しかし、我々整理収納アドバイザーはその大きな価値を知っている。だからこそ、整理する事の価値、そして【働く】という事の本質をこの本を通じて再認識して欲しい。
読者に一言
整理を生業とする者へ、勇気と希望を届ける一冊
下ばかり向いて、全く自信を無くしていた著者(私)が、整理を通じて勇気と希望をお客様から頂く日々。これほどお客様の人生を短時間で深く理解し、お客様へ勇気と希望を与えられる仕事はないと思う。整理を生業とする事の素晴らしさ、働く事の素晴らしさに出会える一冊
この記事をかいた人
小林秀樹(こばやし・ひでき)
2004年㈱環境管理センター入社。廃棄物処理の現場に身を置き、モノの整理・家族間のいさかいに頭を抱える高齢者の姿、遺品整理・ごみ屋敷等多くの社会問題に直面。「単なるゴミ屋では対応できない、専門スキルを持ったプロ集団が必要だ」と、会社の可能性を強く感じ、2013年“モノいっぱいからの解放”をミッションに掲げた「お片付けのプロ集団アンカーズ」を立ち上げる。実は、もと潔癖症。だからこそ「モノの整理を通じて、心の”棘”が抜ける瞬間」を大切に、一人ひとりのお客様と日々向き合っている。 2019年(一社)ハウスキーピング協会 整理収納コンペティションプロフェッショナル部 門にてグランプリ受賞 株式会社環境管理センター代表取締役/整理収納アドバイザー1級